大型電動バイクとは
燃料がガソリンではなく電気になります。
電動バイクとして、街乗り中心のスクータータイプが既に発売されています。
今回注目したいのは、大型の電動バイクです。
電動バイクは、ガソリン車に比べてレスポンスがよく、加速がスムーズになります。
また、エンジンの様な回転部分がないため、コーナリング時に車体を倒してもジャイロ効果が少なくなります。
そのため、操縦の安定性が優秀です。
また、振動が少ないことから疲れにくくなっています。
最近では、スポーツタイプの電動バイクが登場し、生産の技術力がアップされています。
日本メーカーは、大型の電動バイクの市販化は行っていませんが、日本製のEVレーサーが海外のレースで大活躍中です。
今のところは海外メーカーのみ
日本メーカの大型バイクはまだ市販化されていないため、海外メーカのみになります。
海外のメーカーは、イタリアのエネルジカ、アディバなど。
アメリカのハーレーダビッドソン、ライトニング・モーターサイクルなど。
ドイツのBMWなどになります。
市販化されている電動バイク
2020年3月に、日本で初めて大型バイクの販売が開始されました。
日本への初上陸は、ゼロモーターサイクルズのSR/Fです。
SR/Fは市販モデルとして、最高レベルの電動パワートレインを装備し、モーターはクルマのEVで主流の永久磁石同期モーターを使用しています。
最高出力は110PS、最大トルクは190Nmを発揮、最高速は200km/h、航続距離は259kmになります。
電動バイクとして、最高のパフォーマンスと効率、抜群の加速を実現している、EV車の世界最高峰クラスの大型電動バイクです。
マン島TTレースで6連覇中のMUGEN神電
レース歴100年以上ある世界GPのマン島TTレースに、2009年に電動パワーユニットを搭載したマシンでタイム競うTTゼロクラスが設定されました。
2014年に、日本有数のレーシングコンストラクター無限のMUGEN神電が優勝し、現在6連覇中です。
最高出力は134PS、最大トルクは220Nmを発揮します。
バッテリーが重いため、車両重量は250kgと重くなっています。
普通にエンジンを搭載したレーシングより70~80kgも重い状態です。
MUGEN神電は、技術的に最高峰といえるレーシングの電動バイクでしょう。
大型電動バイクには、大量のリチウムイオン電池が必要となり、どうしても電池が大きく高価になることが難点になっています。
しかし、世界的にガソリン車の生産が、禁止の話題になっています。
既に小型バイクは市場に出回っているので、大型バイクが市販化されるのも時間の問題ではないでしょう。