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知っていますか?寒冷地の道路素材

全国には津々浦々まで道路が張り巡らされているわけですが、そのどれもが同じようなしくみによって作られているわけではありません。

雪のない春先から秋口までの道路に関しては特に問題はないとしても、雪が積り多くのクルマがスタッドレスタイヤなどを着用するようになると、路面には大きな負担がかかるようになります。

また冬場の長い間強烈な寒さに見まわれつつも、夏場には焦げるほどの灼熱にもなるということから、温度差にも耐えうる素材にしておかなければなりません。

ほとんど雪の降らない関東以南の地域で使用されているような一般的なアスファルト素材を寒冷地で使用したりした場合には、あっという間にひび割れや陥没が起こってしまいます。

一見丈夫そうに見えるアスファルトは大変にもろいものでもあるので、あまり道路状況を過信せず走行の際にはきちんとヒビ割れや段差がないかを注意しながら走行していく必要があるのです。

ちなみに反対に関東以南の地域においては、雪による温度差に備える代わりに膨大な交通量への対応のために寒冷地仕様のアスファルトよりもかなり固い素材になるように調整をしてあります。

夏場にバイクを駐車するときは注意!

嘘のようですが、北海道などの寒冷地においては雪に対応するためかなり柔らかめのアスファルト素材をしてようしていることから、バイクを駐車したはずみで穴があいてしまうこともあります。

特に危険なのは「黒いアスファルト」と言われるもので、目で見て明らかに黒っぽい色をしています。
黒い色をしているアスファルトは夏の強烈な日差しが蓄積されると、ちょっとした力ですぐに変形してしまうほどもろくなってしまいます。
これは冬の間に雪が積もった時、スリップしにくくするための素材調整によるものです。

地元の人はよく知っているので黒いアスファルトの上に重いものを乗せるようなことはしないのですが、夏に旅行でツーリングに訪れた人などはついつい駐車をしてしまって道路に穴をあけてしまったりします。

旅の恥はかき捨てと言いますが、そうした旅行者に家の前に穴を開けられてしまうことで非常に迷惑をしている寒冷地の方もいます。
なので夏場に寒冷地を旅行するときにはできるだけバイクの駐車場所に配慮をし、黒っぽい色をしたアスファルトの上には絶対に長時間の駐車をしないようにしましょう。