特定届出教習所とは?
バイクの免許を取るためには、教習所に通う人が多いかと思います。
教習所は公安委員会の管轄にあるのですが、大きく分けると「指定教習所」と「届出教習所」に分類されます。
簡単に言うと、届出教習所というのはよりシンプルな教習を受けられる場所ということになります。
たとえば、仮免の学科試験や卒業検定は指定教習所であれば教習所で受けることができます。
届出教習所の場合は、運転免許センターで受験することになります。
また指定教習所に行った場合、技能試験は免除となりますが、届出教習所に行った場合は運転免許センターで技能試験を受ける必要があります。
自由度という意味では、指定教習所よりも特定届出教習所の方がずっと高いのも特徴です。
通常、指定教習所では1日に受けられる技能教習は2時間から3時間という制限が存在します。
しかし、特定届出教習所では無制限となっていますので、好きなだけ教習を受けられるのです。
さらに特定届出教習所では、学科を受けずに技能教習だけを受けるという選択肢も取れます。
特定届出教習所に通うメリット
こうした特定届出教習所には、いくつものメリットがあります。
一番大きな点は、免許取得にかかる費用を抑えられるということです。
特に学科については自分で勉強を進めたいという人の場合、学科教習分をすべてカットできます。
また、いわゆる検定費用がかかりませんので安くなります。
もちろん、教習所で試験を受けない代わりに運転免許センターで試験を受ける必要があり、その費用は別途計算しておく必要があります。
教習所によって違いはありますが、トータルで考えると指定教習所に通うのと比べると3分の2くらいの費用で済むでしょう。
また、より早く免許を取れるというのも特定届出教習所のメリットです。
上記のように一日当たりの教習時間の制約がありませんので、都合の付く限り講習を詰め込むことができます。
こうしたメリットを生かして、超短期の合宿コースを用意しているところもあります。
それぞれの要望やニーズに合わせて、必要な講習だけを受けるといった使い方ができるのもメリットです。
特定届出教習所のデメリット
デメリットとしては、運転免許センターで技能試験などを受けないといけないという点があります。
運転免許センターでの技能試験は難易度が高めに設定されているため、たいていは一発合格はできません。
そのため再試験のための日程を計画する必要がありますし、試験費用も多めに見積もっておくことが重要です。
このように、特定届出教習所に行く場合はより自分の頑張りが重要になってくることが分かります。
自分で学科をしっかりと勉強し、技能についてもコツを押さえて丁寧に教わる必要があるのです。