教習所のニューバイク「ホンダNX400L」

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ホンダNX400Lの特徴

ホンダNX400Lは、2024年4月に発売されたNX400をベースとして教習車仕様として販売されているバイクです。
もともと教習車用のバイクとしては、ホンダのCB400スーパーフォアが広く用いられてきました。
しかし、1992年に発売されたこのモデルは2022年に販売終了となってしまいました。
その後継機として、ホンダNX400Lが選ばれたのです。

このバイクは、400Xの後を継ぐシリーズとして開発されたものでクロスオーバースタイルに属しています。
今までの教習車とは多少性質が異なるモデルではありますが、教習所で使われるバイクとしてはバランスの取れた性能を持っています。
やはり教習車は、幅広い層に乗りやすく安全性が高いものという条件が付きます。
その点で、ホンダNX400Lはシート高がそれほど高くなく、重量も標準的です。

また、教習所では高速走行をする状況があまりなく、それよりも発進から低速での走行が圧倒的に多くなります。
そう考えると、低速域を得意とするクロスオーバータイプはその目的に適っていますし、耐久性の面でもメリットが生まれます。
適度なトルクが生まれるため、扱いやすいという点でも選びやすかったのです。

ホンダNX400Lのスペックについて

ホンダNX400Lは、2,140mm×820mm×1,190mmのサイズで、ホイールベースは1,430mmとなっています。
ベースとなるNX400よりも多少コンパクトになっています。
シート高も10mm低い790mmにセッティングされています。
重量は201kgあり、水冷式4ストローク並列2気筒DOHC4バルプエンジンを搭載しています。
最高出力は46PSで、最大トルクは3.9kg・mとなっています。

リアとフロントはどちらもディスクブレーキで、フロントは19インチ、リアは17インチのホイールを履いています。
フロントは倒立フォークを着けています。
フロント部分にはブレーキなどの操作状況を視認できるランプが取り付けられており、ガード類も装備されています。
また、より低速域を重視したチューニングを施されていることや、サスペンションを短めにしているといった点もベース車とは異なります。

もう一つのポイントは、ハンドルの全幅をベース車の830mmから820mmにカットした上で、より取り回しやすい形状に変更しています。
カラーリングも、ファイティングレッドという一般モデルには存在しない配色をしているのも特徴です。

全国の教習所に供給することを想定しているため、2,500台もの販売計画台数を確保しています。
価格は106万7,000円の設定で、ベース車の89万1,000円よりも高めになっています。