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北海道ツーリングならではの注意

長距離でのツーリングをするときには、なによりも事故を起こさないように注意することが最も大切なこととなります。
ですがいくら十分に注意をしていたとしても、どうしても不測の事態というものは起こってしまうものです。

そうした予想外の事故を起こさないようにするためにも、出かける前にはできるだけ起こりうる事態を想定しておくということも大切な予防策となります。

北海道でツーリングをするとき特に注意をしておいてもらいたいのが動物による事故です。

都心部を走行する場合でも、ペットとして飼われている犬やネコを誤ってひいてしまうということはよくある事故ではあるのですが、北海道の場合にはそのスケールが一回り大きくなります。

というのは衝突をして事故を起こしてしまう動物の種類が、犬やネコのような小型動物ではなく鹿やイノシシといった大型の動物になってしまうということです。

動物との事故が起こるケース

北海道をツーリングしていたら、突然目の前に鹿が飛び出してきた!という思い出を語る人は案外多いものです。
北海道内の道路においては鹿は非常にありふれた存在となっています。

これはエゾシカという種類の鹿が主に知床地域に数多く生息しているためで、北海道の東部を走るときには十分に注意をしておく必要があります。

特にこのエゾシカは妙に人馴れをしているところがあり、クルマや人が近づいても自分から逃げようとせずむしろ近づいてくるということもよくあります。
なのでこちらがスピードを出して近づけば向こうは逃げるだろうという予測で動くのは大変に危険です。

なおエゾシカの成獣は体重が100kg近くあるものがほとんどなので、バイクで衝突をしてしまったら大型でも即廃車ということにもなりかねません。

鹿が多発する地帯には、関東近県ではほとんど見かけない「鹿注意」の道路交通標識があります。
標識を見かけたら無理にスピードを出さず、周囲の様子に注意して突然飛び出してきてもパニックにならないよう心の準備をしておきましょう。

動物との事故における任意保険の対応について

事故を起こしてしまうとなると気になるのは果たしてそのときの損害は保険で補償されるのかということです。
野生動物は「対人」ではありませんので、相手の責任で補償を求めることはもちろんできません。
また野生動物なら飼い主もいませんので、その管理責任として「対物」での賠償にも該当しません。

保険上は野生動物との事故は「単独事故」として扱われます。
つまりもし野生動物と衝突や接触をして破損を起こしてしまったときには、車両保険の内容に従って保険金は支払われることになります。

車両保険は理由にかかわらず保証されるタイプと、特定の事例にのみ適用されるエコノミー型がありますが、動物事故の場合は一部の修理内容を除きエコノミー型の車両保険では対応してもらえないということもあるようです。