北海道のローカルルールとは?
北海道で自動車を運転していると、どうしてもスピードが出やすくなります。
延々と直線が続く道路、しかも周囲には雄大な大自然が広がる…となると無意識のうちにスピードを出しすぎてしまいやすいのです。
北海道はスピード違反の検挙率が全国ナンバー1という、ドライバーにとってはちょっと不名誉な状況もあります。
そんな北海道にはローカルルールとも言える独自の速度制限があると言われています。
運転環境からスピードを出しすぎてしまうのはある程度仕方がない、そのため警察も多少のスピード超過なら検挙しないというものです。
実際にどれぐらいの速度を出しているのか?
実際にどの程度なのかについてはいろいろな意見があるので具体的なところは判断しにくいのですが、よく言われるのは北海道在住のドライバーは日頃制限速度からプラス20km/hくらいで走るのも珍しくない、というものです。
制限速度60km/hのところなら80km/hとなりますからかなりの速度ですが、視界がひらけた雄大な自然の中で走っているとあまり速く感じない、といった北海道ならではの事情もあります。
制限速度を守って運転している車が明らかに超過している車に追い抜かれる、といった光景もしばしば見られます。
一方、どれぐらいなら警察は検挙しないかとなると、制限速度からプラス10km/h程度が目安とよく言われます。
危険運転が伴わないかぎり、プラス10km/hくらいなら検挙しないというのが北海道のローカルルールとして定着しています。
ですからプラス20km/hはちょっと出しすぎ、プラス10km/hならまあ大丈夫かな、といったところでしょうか。
季節によって違う?
そしてもうひとつ北海道の交通事情の際立った特徴と言えるのが、季節による速度の違いです。
具体的に言えば、「冬はスピードを落とせ」が常識になっているのです。
何しろ雪が降るのでそもそもスピードを出せませんし、道路がアイスバーン状態になるのも日常茶飯事で、そんな状況で無理にスピードを出そうものなら大事故を起こしかねません。
さすがに事故は怖い人が多く、冬場にはゆっくり運転を心がけており、冬場になると大渋滞が発生するという光景もよく見られます。
なお、冬場では速度制限からマイナス10km/hくらいが目安と言われています。
開放感あふれる夏場がプラス10km/h、危険が伴う冬場ではマイナス10km/hとなると、季節によって20km/hの違いが出てくるというわけです。
もうひとつ、北海道には「地域高企画道路」と呼ばれるところが2ヶ所あります。
ここでは一般道ですが、制限速度が一般の60km/hよりも10km/h速い70km/hに設定されています。
もちろん、こうしたローカルルールがあるからといって北海道内ではスピードを出して運転していい、というわけではありません。
これは冒頭に上げた、検挙数全国ナンバー1の数字が物語っています。
ローカルルールを頭に入れつつも、あくまで自分が今出している速度を意識しながらの運転を心がけましょう。