ルート情報や位置情報は大丈夫?
もはや携帯電話やスマホを持っているのは当たり前、全国どこにいてもこれらの端末を使って情報収集ができる、というのが常識になりつつあります。
自動車での旅やツーリングでも、現地で情報収集をしながら目的地までのルートや訪れる場所の候補の情報を収集することが多い、という方も多いはずです。
しかし北海道では、そんな常識が通用しないこともあります。
広く雄大な自然が広がる北海道では、電波が届かないエリアもあるのです。
ですから、スマホでの情報収集に頼りすぎた環境だと、いざ現地で電波が届かないところに足を踏み入れると何もわからず手も足も出なくなる、というケースも少なくありません。
さすがに都市部や道の駅など多くの人がいるエリアでは通じますが、山や湖、森の中では電波が通じないことも多いのです。
とくに注意したいのは登山道、峠、湖などです。
北海道の自然を楽しみたいと訪れる人がそれなりにいるエリアでも電波が通じないこともあり、現地で困ってしまうケースもしばしば見られます。
有名なところでは、阿寒湖や知床五湖などでは電波が通じにくいと言われています。
登山道の場合、ロープウェーなどの施設がある場所周辺だけ通じるというケースが多いようです。
注意したいのは峠でしょう。
国道の峠でも電波が通じないことがあり、道に迷ったなど緊急事態のときに携帯が使えない可能性があります。
なお、そうした場所では非常用の電話が設置されていることが多いので、通り過ぎる際には場所を確認しておくとよいかもしれません。
ツーリングマップルを活用しよう!
観光に訪れた目的地で電波が通じないかもしれないとなると、事前に情報収集をしっかりしておくことと、現地で電波に頼らず情報収集できる手段を確保しておくことが重要になってきます。
そんなときにおすすめなのが「ツーリングマップル」です。
このツーリングマップルとは、単なる地図ではなく、道路情報のほか観光スポット、移動中に見ることができる美しい景色などさまざまな情報が掲載されているマップのことです。
通常のマップと観光案内が一緒になったようなものでしょうか。
単なる地図やオンラインのルート検索の場合、行きたい場所までの最短ルートばかりに意識が向いてしまいがちです。
しかしツーリングマップルなら、目的地までの経路にある魅力的な場所・景色などもチェックできますから、「行きと帰りのルートを変えてみようか」といった楽しみもできます。
つまり電波が通じないときに備えても「万一の手段」だけでなく、こっちをメインに情報収集して旅の予定を立てることもできるわけです。
このツーリングマップルは紙の媒体だけでなくデジタル版もあります。
じっくり見ながら楽しめる紙版、携帯性に優れたデジタル版どちらにもメリットがあります。
どの地域を旅する時にもツーリングマップルは役立ちますが、電波がつながらないエリアも多い北海道はとくに役に立つアイテムとしておすすめできるでしょう。