大型バイクに乗るために必要な大型二輪免許の取得方法のうちの一つ、一発試験について説明をします。
一発試験とは別名ダイレクト受験とも言われる方法で、教習所に通わずに直接免許センターに出かけてその場で技能と学科試験を受けるという方法のことをいいます。
もし合格をすることができればたった1日で大型二輪免許が取得できてしまうので、とても便利な方法ではあります。
しかしそんな一発試験ですが、合格率はだいたい8%程度、よいときでもせいぜい10%くらいという大変に難易度の高い試験となっています。
バイク免許については1996年に免許制度が大きく改正されたのですが、それ以前までは大型二輪免許(当時は「限定解除」免許という名称)を取得するためには必ずこの一発試験にパスしなくてはならないことになっており、それが免許の取得自体をかなり難しいものにしていました。
当時は免許取得を目指しても3~4回は落ちるのは当たり前で、中には10回以上もチャレンジした人もいたほどです。
一発試験はお得
免許制度の改正あとは、指定教習所で学科や技能講習を受けたのちに卒業試験を受ければ技能試験は本番では免除されることになりましたので、かなり取得に対しての難易度は低くなりました。
先に普通二輪免許や自動車免許を持っている人なら学科試験も免除となるので、免許センター内で試験を全くしなくても取得ができるようになっています。
ですが、やはり教習所に通うとなると時間や費用はかなり多くかかってしまうことになります。
それまで全く免許を持っておらず、ゼロから取得を目指す場合には取得までだいたい15~20万円くらいの金額が総額ではかかってしまいます。
その点一発試験に一度の合格ですめば、試験費用とその他雑費を込めても1万8,700円で取得が可能です。
もしすでにバイクの運転に十分自信がある人なら、時間と費用の節約のためにこの一発試験に挑戦してみるのがよいのではないかと思います。
試験内容
さて、そこで気になるのが難易度の高い試験の内容です。
試験は学科試験と実技試験とがありますが、学科試験は他の免許によって免除がされますし市販品でたくさんのテキストが出ているので普通に勉強をすればそれほど難しいものではありません。
それよりも重要なのは実際にバイクに乗って動作を行う実技試験です。
大型二輪免許の実技試験は持ち点100点から始まる減点方式の採点によります。
すべての項目が終わったときに残り点数が70点以上であれば合格ということになります。
減点は失敗の仕方により5、10、20点、即失格の4段階となっています。
これらはうっかりミスが5点、事故につながる可能性が高いミスが10点、事故につながる可能性が極めて高いものが20点、点灯や脱輪などすでに事故になっているものが即失格というふうな位置づけとなっています。
試験での実技の内容は、法規走行と課題走行の二種類があります。
法規走行とは構内の模擬道路を一般道路と同じ規則で走るというものであり、課題走行は直進、波状路、連続進路転換、急制動の4つをそれぞれ行います。
これら試験課題は都道府県の交通課が行う講習会で模擬体験をすることもできます。