日本の名道に挙げられるとても印象的な国道 国道273号線 糠平国道
国道273号線 糠平国道は、北海道上川町から帯広市に通る国道で、三国峠を超す難所となっています。
難所と言っても過去の話で、現在の整備された道路ができてからは快適に通行できるようになっています。
以前は冬季は完全に閉鎖されていましたし、国道と言ってもダート道が残っているような状況でした。
今はその難所の名残は走っている分にはあまり感じることができず、北海道の雄大な自然の中を思いっきり走行できるところとして人気があります。
時期にもよりますが、たいていの場合はほとんど交通量がないので、周りに気を取られることなくツーリングができますので、バイクの走りそのものを楽しめるという魅力を持ったところでもあります。
また、日本の名道にも挙げられるほど、自然環境が素晴らしく美しい道路ですので、北海道ツーリングの記憶の中でも印象的なものとなるに違いありません。
大雪山のふもとに広がる原生林の中を突っ走る不思議な感覚を楽しめる
国道273号線 糠平国道の特徴はなんと言っても、原生林の中をひたすら走れるということにあります。
大雪山のふもとに広がる広大な手つかずの原生林の中に、とてもよく整備された道路が通っているというのがとても不思議な感覚で、日本にいるとは思えないほどです。
濃い緑がどこまでも続く森の中、ほとんど対向車もないような状況で走っていると、なんだか心が研ぎ澄まされていくように感じられるでしょう。
かつての難所であった三国峠にさしかかると、その感覚がさらに強まり、他の道路では決して味わえないような独特の魅力を味わえます。
自然と一体となってバイクを走らせる感覚というのをじっくりと楽しめるでしょう。
ただ、やはり自然環境が厳しい場所ですので、しっかりとした装備をすることを忘れないようにすることが肝心です。
防寒装備をきちんとして無駄に体力を奪われないようにすることや、万が一のことを考えてメンテナンス道具などをきちんと持参することも欠かせません。
特に単独でのツーリングをするのであれば、連絡手段なども事前に考えておくようにしましょう。
いろいろな事態に備えられるようにしておく
バイクツーリングであれば気候の厳しい冬季に北海道を走行するということはないでしょうが、この国道273号線 糠平国道は、他の場所より自然環境が厳しいという面がありますので、いろいろな事態を想定しておくと良いでしょう。
峠道では、落石や倒木が道の一部を邪魔していることもありますし、野生動物が突然に道路に飛び出してくることもあります。
集中力を保って注意しながら走行を続けることがポイントです。
このように、国道273号線 糠平国道は多少の不便もある道路ですが、それだけ北海道ならではの自然の豊かなを体に感じながらツーリングを楽しめるところでもあります。