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ガーディアンベルとは

ガーディアンベルとは、おもにアメリカやヨーロッパで見られるバイク用のお守りです。
エンジンの近くやフレームなどに取り付けられることの多い小さな鈴のことで、もともとは悪霊を追い払いバイクのライダーを守ってくれる護符のようなものと考えられていました。
今でも、特にアメリカでは多くのライダーがお守りとして愛車につけています。
バイク乗りの安全と幸運を祈願するアイテムです。

その由来については諸説ありますが、一説には、第二次大戦中にアメリカのバイク乗りが悪運を追い払うために鈴を取り付けたのが始まりというものがあります。
バイク文化が盛んなアメリカでは、友達や家族がバイク乗りにガーディアンベルをプレゼントすることが多いです。
人からもらったガーディアンベルだと、自分で買ったものよりその効力が高まるとも信じられています。

日本においては、アメリカンバイクやカスタムバイクの文化を愛する人々の間で知られていますが、一般的にはまだそれほど普及していないと言えるでしょう。
しかし、国際的なバイクイベントやアメリカンバイクを扱う専門店ではガーディアンベルを見かける機会も増えています。

ガーディアンベルの素材やデザイン

ガーディアンベルの多くは金属製で、特にステンレススチール、真鍮、銅などがよく用いられます。
耐久性が高く、また鈴にしたときの音色も美しいのが理由です。
お守りとしてだけでなく、装飾品としても愛されています。

ピューター製のガーディアンベルも見かけます。
ピューターとは、おもに錫を基本成分とた銅や鉛などとの合金です。
この合金は比較的融点が低く、加工が容易なことから、装飾品や食器などによく使用されています。
特に細かいデザインや装飾が施されたガーディアンベルだと、その加工の容易さからピューターが用いられていることが多いでしょう。
その音色も独特な美しさがあり、一部の人に愛好されています。

デザインに関しては非常に多様ですが、一般的にはバイク文化やライダーの個性を反映したものが多いです。
たとえばスカルやクロス、ハート、星などのシンボリックな形がよく見られます。
カラーバリエーションも豊富で、金属の自然な色だけでなく、塗装やコーティングが施されたものも多いです。
自分の好みに合わせて好きなデザインを選べるようになっています。

ガーディアンベルの取り付け位置

冒頭でも少し触れたように、ガーディアンベルは通常バイクの下部に取り付けられます。
特にエンジン近くのフレームやエキゾーストパイプの近くなどが多いです。
伝説によると、悪霊はバイクの下部から取り憑くとされています。
そのため、下部に取り付けることで悪霊を捉えて道路に振り落とすことができるというわけです。

とはいえ、取り付け位置は乗り手の好みでかまいません。
バイクの構造によっても取り付け位置が限られることがあるでしょう。